今回は「スニッファー嗅覚捜査官 第6話」のあらすじと実際に視聴してみた感想をお届けします。
前回の第5話では、人気ニュースキャスター鹿島吾郎(原田泰造さん)の隠し子・誘拐事件をベースに、親子関係の複雑さや断ち切れぬ絆が描かれていましたね。
さて、今回の第6話(最終回ラス前です)ですが、華岡(阿部寛さん)の娘・美里(水谷果穂さん)に殺人容疑がかかります。まさかの展開の第6話、じっくりあらすじを追っていきたいと思います。
ゲストはNHKあまちゃんのお父さん役としてもおなじみ、名脇役・尾美としのりさんです。
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スニッファー嗅覚捜査官 第6話のあらすじ(ネタバレ)
「殺人だって?」「男の子を刺したって、美里が!」タクシーを止め、急ぎ美里が拘留されている錦糸町署に向かう華岡と恵美。
一方、署の取調室では「完全黙秘でお願いします。」という美里に対し、鬼島刑事(尾美としのり)が「舐めた口きくんじゃねぇぞ、ガキ。」と静かにキレています。
華岡と恵美は署に到着しますが、美里には会わせてもらえません。
その頃小向(香川照之)も美里を心配していました。
飲食店従業員が刺された現場に美里が酩酊状態で倒れており、殺人容疑で緊急逮捕されたようです。取り調べをした刑事に小向が面会をお願いしますが、美里に会わせてもらえません。「うるさい!役立たず!」と恵美(板谷由夏)にののしられる小向が不憫です。
48時間の拘留中は親といえども面会はできないとのこと。警察の調べでは被害者・槙田翔太(23歳・クラブ従業員)と美里が交際していたらしいということで痴情のもつれの線で調べを進めているようです。槙田は禁止薬物取締法違反の前科がある半グレです。警視庁の身内が逮捕されたことで署内は揺れています。槙田のことは恵美も知らず、凶器のナイフも自宅から持ち出したものではないようです。美里はどうしてそんな男と交流があったのか・・・
華岡と小向は独自に捜査を開始します。
まずは鑑識に化けて現場に潜入(大向と花川という偽名がなんだか笑えますw)しますが、事件発生から時間が経ちすぎていることや捜査した人間が多数出入りしたことから様々なにおいが混ざってなかなか手掛かりがつかめません。鼻栓を取って再度においをかぐ華岡。「槙田はだれかと話していた。そしてあとから美里がやってきた・・・そしてふたりとも倒れた。話していた男は30代から40代。そして美里と来た男は20代だ・・・あとからもう一人男が来た。そして何かをあそこから持ち去った・・・」壁付近をクンカクンカしていますが、持ち去られたもののにおいが何の匂いなのかわかりません。「そんなことがわかるの?においで?」小向が視聴者の気持ちを代弁してくれます。「なんか不自然だよなあ、だって殺人の後で誰かが来て、こっから何か持ってったってわけでしょう?現場に槙田以外の男がいたってことは単なる痴情のもつれではないってことでしょう?一歩前進だな、よかったな」「よくない、何の匂いかわからん・・・」すると警察が現場に現れました。ふたりは急ぎ、その場から逃げ出します。
華岡は自宅に戻り、現場にあった一枚の紙を瓶に密閉します。ソファーで寝ていた恵美が目を覚まします。飲んだくれていたようです。「あの子は君そっくりだな。普段は馬鹿がつくほど慎重なのに、時々びっくりするような大胆なことをする。」「それで人を殺した?」「そんなことより匂いだ。現場にはわからない匂いがあった。」と話す華岡に、恵美は手袋を投げつけ華岡家をあとにします。華岡の前では勝気な恵美ですが、帰宅して一人涙します。
鬼島刑事と面談する華岡。「14年前に離婚して以来知らんぷりだと?じゃあ娘の交友関係まで聞くだけ無駄だってことだな?」「ケアはしてた」「それで父親だと言えるのか?結婚してたのはたった3年か・・・なんで別れた?」「俺の話はどうでもいいだろ?」鬼島にディスられまくりの華岡ですが、観察力の高さと武器の鼻で鬼島が離婚していることを言い当てます。食生活が乱れていることも指摘し、野菜を摂るよう鬼島にアドバイスする華岡。この人とはケンカしたくないなーw
警察署を出る華岡。そこに小向と早見(高橋メアリージュン)が現れ「いい話を聞いてきたよ」と言い、橋の下へと場所を移します。二人の話によると鬼島は麻薬の横流しをしていたようです。錦糸町署では麻薬の取り締まりに力を入れており、それを指揮していたのが鬼島刑事だと。普通所轄なら生活安全課がやる仕事ということで疑問を持つ二人ですが、「昔の鬼島は不正をするような人間ではなかった」と話す小向。
被害者の槙田は薬の運び屋の前科があったそうです。おそらく事件現場で薬の取引をしていて、美里は何らかのトラブルに巻き込まれたのではと話す小向と、棚にあった麻薬はにおいで何かわからなかったのかと聞く早見。それに対し、すべての薬物をかいだわけではないと話す華岡。警察署に足を運び、サンプルをかぎますが、どれも現場にあった匂いとは違ったようです。そこに上辺(野間口徹)が現れ、現場を荒らした小向を咎めます。同僚刑事も現れ、美里が犯行を自白したと華岡に報告します。
「私がやった・・・あの人殺した」「動機は?」「言いたくない、黙秘」取調室で鬼島に淡々と話す美里。その頃小向のもとに一本の電話が・・・なんと華岡の心のオアシスである自宅(ラボ)が一課に捜索されています。研究材料や高い機材をぞんざいに扱われ憤慨する華岡。おそらく一課は錦糸町署の麻薬の横流しの件をつかんでいて、集められる証拠はすべて集めて錦糸町署を告発するつもりなのかと話す小向とゆかいな仲間たち。「とにかくもう少し探ろう!必ず何か裏がある!」小向、そして特別捜査支援室の面々は独自に捜査を続けます。みんな優しいな。
小向は署内の廊下で検視した矢口(志賀廣太郎・素敵な俳優さんですよね!)に遭遇します。事件について聞く小向に対し、俺も口止めされていると話す矢口。しかしキャバクラを2回おごるという小向に「熟女パブは嫌だよ」とこっそり情報を教えてくれます。表に出ていない特ダネはない、果物ナイフで心臓をひと突きされたのが致命傷と話す矢口に、期待するネタをGETできなかった小向は「やっぱり熟女パブにさせていただきます・・・」と言いますwしかしそれを聞いた矢口は小向を人目のつかない場所に連れて行きます。「一課に絶対口外するなと言われてたんだけど・・・ナイフの刃の向きがね、逆だったんだよ。」普通は刃を下向きにして刺すが、遺体に刺さっていたナイフは刃が上向きだったと。刃が下向きの場合刺される側は刃を払えるが、上向きの場合払えないためためらっている間にブスッと刺されたのではないかと。つまりプロによる犯行ではないかと推測する二人です。
一方華岡は鬼島と対峙しています。鬼島からは麻薬のにおいがプンプンすると話す華岡。「ヤク中の被疑者と話をしていたんだよ」と言う鬼島に、華岡は「娘にはいつ会える?」と問います。「全部吐いたらな」と冷たくあしらう鬼島に、華岡は宣戦布告します。「その前に俺があんたの陰謀を暴くよ、この鼻でな。あんたなんとしてもここで娘を犯人にして幕引きを図ろうとしている。警視庁に引き渡す前にな。だがそうはさせない。俺の鼻は間違えない。」やっぱり敵に回したくないです・・・。
特別捜査支援室の面々から捜査状況を聞く華岡と小向。美里と槙田は1年ほど前から真剣に付き合っていました。「どうしてあんな不良と・・・」と理解に苦しむ華岡でしたが、最近の槙田は仲間から距離を置きたがっていたそうで、昼間の仕事を探していたみたいです。以前禁止薬物取締法で逮捕されたのも当時槙田はグループ内の下っ端だったためやらされたのではないかと。
槙田の働いていたクラブの監視カメラの映像を見る一同。トイレに立つ美里。美里のドリンクに何かを入れる謎の男。戻ってきた美里はドリンクを飲んだ直後酩酊状態となり、男に連れ出されます。このときの時刻は午前2時23分。槙田が刺されたのはその直後のため美里が槙田を刺すことは難しいと判断します。誰かが槙田を刺し、美里にナイフを持たせて犯行を偽装したと。
そこに上辺が現れ、一課の捜査は打ち切り、錦糸町署で調べると告げます。そんな上辺に「バカのにおいがする・・・」と言い放つ華岡w鼻男、シニカルですw上辺は憮然としますが、鏑木参事官(徳重聡)とゴルフの約束を取り付けたとご機嫌です。
車中で話す華岡と小向。美里が自白したという報道はされていないためいったん捜査から手を引いたと見せかけているのではと推測します。そして参事官が所轄にストップをかけているのではないかと。
ふたりが向かった先は小向の自宅でした。華岡の自宅も家宅捜索されているため、小向の家に泊まることになったようです。小向の母・昌子(吉行和子)があたたかく出迎えます。おなじみの王様のような椅子に座らされ酒をふるまわれる華岡です。深夜、ぬか漬けのにおいがきつくて寝られない華岡に昌子が声をかけます。「あなたやったと思ってるの?娘さん」「ハナから何かの間違いだと思っていますよ。僕の子供ですから」娘に対する愛情が伝わるワンシーンです。
本庁に護送される美里を待ち伏せし(特別捜査支援室の事前情報さすが!)「お母さんがついてるからね!」と声をかける恵美。護送車を追いかけるものの過労とストレスで倒れてしまいます。
運ばれた病院で末永(井川遥)と話す華岡。「(娘は)なんであんな男を好きになったのか・・・」と話す華岡に「好きになるのに理由なんていります?」と返す末永。華岡は末永に恵美と出会った時の話をします。恵美と会った時特別なにおいがしたと。「あれはあなたが言った通り恋のにおいだった。人は緊張すると代謝が変わる。彼女の体臭と代謝の変化が僕の体臭と代謝の変化と合わさって、奇跡的なにおいを生み出していた・・・それがあなたの言う恋のにおいの正体だ。彼女と出会ったとき確かにその匂いがしました。今はもう揮発してしまいましたがね。」奇跡的なにおい・・・なんだかエロティックです。「美里さんはお二人のことは理解していると思います。そして恵美さんも。それに揮発したとしてもその時のその気持ちは本物だった。それが恋ってものじゃないですか?だから人は前に進めるんだと思います。」と励ます末永、いい女です。
院内で一人の医師とすれ違う華岡。医師からは事件現場でかいだ匂いと同じ匂いがします。医師を全力でかぎまくる華岡。「あんた何やった??」はたから見たらあんたこそ何やってる状態ですw
においの正体は亜酸化窒素で、病院で使われる笑気ガスと同じ匂いでした。亜酸化窒素を基にしたドラッグでアポガスという名で闇の世界で流通していると署で小向に話す華岡。鬼島はそれを横流ししていたのではないかと。署でふたりは参事官と遭遇します。小向は話があると参事官を連れ出し、この件について話をしたようです。「さすが参事官様だ。迅速に対応してくれるって♬」と話す小向を華岡はある倉庫に連れて行きます。そこには鬼島と部下(まさかのキングオブコメディ今野w最近ドラマ出演多いですね!真田丸にも出てるし)がいました。
ホンボシは鬼島ではなく参事官でした。鬼島は槙田と顔見知りで、槙田は警察幹部が不法取引に関与していることをタレこもうとし殺害されたと。鬼島と部下は最初から美里を疑ってはおらず、慎重に捜査を進めていたようです。華岡から鬼島に参事官から亜酸化窒素のにおいがしたことを聞いた鬼島は、麻薬の横流しに参事官が絡んでいると確信を得たようです。参事官は事件現場に隠していたブツを安全な場所に移したらしく、それで墓穴を掘ったと。隠し場所はおそらく湯河原の別荘ではないかと。鬼島いいやつじゃん!そしてめっちゃできる男じゃん!
上辺たちとゴルフをする参事官。その間に華岡・小向・鬼島は参事官の別荘を捜索します。
別荘には白い大型犬が放し飼いされていました。華岡に「さあ!かげ!」という小向。しかし動物アレルギーの華岡はにおいをかげません。小向に犬を任せ、華岡は鬼島と麻薬の捜査を続けます。一室にはスーツケースに入った大量の麻薬が!この動かぬ証拠をゴルフ中の参事官に突き付け、そして参事官は逮捕されます。そんな参事官に対して「参事官、人生パーにしちゃったかんじですか?」と相変わらずしょうもない上辺ですw
釈放された美里。「結婚したかったの・・・早く家出たかったから。こないだ一日学校さぼったことあったでしょ?あの日も家出するつもりだった。そしたら彼、一生懸命働いてお金をためようとしてくれた。高校中退の彼じゃいくら働いても全然大したお金にならなくて・・・ケンカしたときついカッとなって、そんなにお金がないなら前みたいに薬でも何でも売ればいいじゃん!って・・・今はまじめに働いてるのわかってたのに・・・」華岡の自宅で両親の前でこれまでの経緯を語ります。「あの日ももう帰れ、こんなとこに来るなって言われたのに・・・私が殺したの・・・」
そんな娘に対し恵美は「家出たいなんて言わないで。お父さんとお母さんは別れちゃったけど、親子なのは変わらないんだから。それはこれからもずっとよ!」と言いました。「ねえ?」と華岡に問いかける恵美。黙って娘の頭をなでる華岡に父親らしい一面を見ました。
その後華岡は末永の耳鼻科に行きます。華岡のことを見直したと話す末永。案外人間っぽいんだなと。最近自分でも驚くことがあると話す華岡。「あなたといるととてもいいにおいがする。恋の時にかいだ匂いです。僕の家に来ませんか?」おおおおおおおおお!いいかんじに口説いてるやないかい!!!
テーブルにおしゃれなクロスを敷き、料理を準備する華岡。ハンバーグめっちゃおいしそう!!!一方外出する末永・・・華岡家に向かうのかなと思いきや、向かった先は怪しい男のもと。何何?末永に何があったの?
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スニッファー嗅覚捜査官 第6話の感想
今回は華岡の家族がメインの回でした。美里ちゃんはしっかりしていると言ってもまだまだ高校生ですね・・・
学生の頃って家を出たいとか結婚とかそういうのに憧れるもんですよね。そして年上の男性にも。美里ちゃんの心には大きな傷が残ってしまいましたが、それを糧にこれからを大事に生きてほしいなと思いました。
そして回を増すごとに華岡と小向の距離が縮まって、ふたりの掛け合いが面白くなってきましたね。
次回いよいよ最終回!10分拡大!末永の過去にも触れられます。
ゲストは温厚な役柄から癖のある役柄まで幅広く演じる安田顕さんです。魅力的な安田さんが加わることでどんな最終回になるのか待ち遠しい反面、もう終わってしまうのかと思うと寂しくて仕方ありません。
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