宗像沖ノ島(福岡)が世界遺産に登録される事がほぼ確実な情勢に!
正式に世界遺産に登録されれば、日本で21件目となる世界遺産スポットが誕生します!
朝鮮半島と九州本土の間にある玄界灘に浮かぶ宗像沖ノ島は8万点もの国宝が眠っていて、日本にある島の中で最もミステリアスな孤島としても知られています。
世界遺産登録間近という事で一気に注目度を上げた宗像沖ノ島ですが、宗像沖ノ島の場所や行き方、クルーズツアーがあるのかどうか、といった情報はあまり知られていないようですね。
ここでは、福岡にある宗像沖ノ島の基本情報はもちろん、世界遺産登録に至るまでの詳細、アクセス方法といった話題を分かりやすくご紹介します!
2017年7月9日 追記 宗像沖ノ島、世界遺産登録決定!
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8万点の国宝が眠る島・宗像沖ノ島とは?
8万点の国宝が眠る島、として世界中から注目を集めている宗像沖ノ島とはどういったスポットなのでしょう?
WIKI風に宗像沖ノ島の事を詳しくご紹介します。
所属:福岡県宗像市
海域:玄界灘
面積:0.97平方km
周囲:4km
座標:(北緯)34度14分39.4139秒(東経)130度6分20.7382秒
標高:243.6m(最高)
宗像沖ノ島は九州エリアから北西部に広がっている海域・玄界灘のど真ん中に浮かんでいる絶海の孤島の事を指します。
宗像大社の三宮のうちの1つで、島全体に神が宿っている聖域である事から、神宿る島と呼ばれています。
とても神聖な島ですので、宗像沖ノ島と無関係な人たちはそう簡単に上陸する事はできず、日露戦争時に日本海海戦がスタートしたとされる5月27日以外の日時に一般人が宗像沖ノ島に踏み入る事は原則禁止になっています。
宗像沖ノ島は「女人禁制」となっていて、女性の上陸は禁じられています。
仮に宗像沖ノ島に足を踏み入れる事ができても、上陸する前に真っ裸で海に入り、身を清める「禊(みそぎ)」をしなければいけません。
また、宗像沖ノ島で見た事や神職から聞いた事を他人にしゃべるのは禁止、という「不言様(おいわずさま)」という掟が存在しているほか、宗像沖ノ島内にある物を持ち出す事も禁止されています。
宗像沖ノ島は人の出入りが少ない事から、1000年以上前に作られたとされる鏡や金製指輪などの貴重品が数多く存在していて、道中には歴史を感じさせる器があちらこちらに転がっています。
宗像沖ノ島に存在する貴重品の数は10万点。
そのうち国宝級の貴重品が8万点を数える事から、宗像沖ノ島は「8万点の国宝が眠る島」と呼ばれているのです。
宗像沖ノ島の世界遺産登録の詳細
宗像沖ノ島が世界遺産への登録が確実になった詳細な流れをご紹介します。
『世界ふしぎ発見!』などでおなじみの考古学者・吉村作治さんが宗像沖ノ島を世界遺産に登録する運動をスタートさせた事がきっかけになり、世界遺産登録への動きが加速。
2009年1月5日に「宗像・沖ノ島と関連遺産群」という名称で世界遺産暫定リストに掲載される事が決まり、2015年7月28日に世界遺産の審査対象入りを果たし、2017年中に世界遺産に登録するかどうかを決める事になりました。
2016年9月8日にはイコモス(国際記念物遺跡会議)の調査員が例外的に宗像沖ノ島に上陸する事になり、世界遺産登録にふさわしいスポットがどうか、という厳しい審査が行われました。
2017年5月6日にイコモスが「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」という名称で世界遺産に登録する事をユネスコ世界遺産委員会に勧告。
世界遺産登録の正式決定は2017年7月に開催されるユネスコ世界遺産委員会の審査次第、という状況ですが、イコモスの勧告はそのまま受け入れられるケースがほとんどですので、宗像沖ノ島の世界遺産登録はほぼ確実になっています。
宗像沖ノ島以外にも、宗像沖ノ島周辺にある小屋島、御門柱、天狗岩の3ヶ所も宗像沖ノ島の構成遺産として登録される事になります。
しかし、日本側は宗像沖ノ島を含む8ヶ所を世界遺産に登録する事を申請していたのですが、宗像大社沖津宮遥拝(ようはい)所、中津宮、辺津宮、新原・奴山古墳群の4ヶ所の登録は認められませんでした。
2017年7月9日追記
宗像沖ノ島の世界遺産登録が決定しました。
しかも、宗像大社沖津宮遥拝(ようはい)所、中津宮、辺津宮、新原・奴山古墳群の4ヶ所を含む、8資産すべてが登録されるという、日本にとっては最高の形となりました。
やりましたよー日本の皆さん!!
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宗像沖ノ島の場所はどこ?行き方は?
世界遺産への登録が確実になった宗像沖ノ島ですが、詳しい場所や行き方について知らない、という方が多いようです。
ここでは、宗像沖ノ島の場所がどこなのかをご紹介するとともに、福岡から宗像沖ノ島へのアクセス方法をご紹介します。
■宗像沖ノ島の地図
■宗像沖ノ島へのアクセス方法(福岡から)
一般の方は上陸が禁止されている宗像沖ノ島ですが、毎年5月27日に開催される沖津宮現地大祭に参加する場合に限り、一般の方であっても宗像沖ノ島に上陸する事ができます。
※事前に抽選会があり200名迄と限定されています
※例年の申し込みは2月一杯で終了となりますので、翌年の申込期間については、宗像大社へお問い合わせください。
【宗像大社 連絡先】
〒811-3505 福岡県宗像市田島2331
0940-62-1311
ここでは、沖津宮現地大祭に参加する時の宗像沖ノ島への行き方をご紹介します。
福岡からはJR博多駅・JR小倉駅が出発点になります。
<JR博多駅から>
- JR博多駅→JR福間駅(25分)
- JR福間駅から西鉄バスに乗り換え
- 西鉄バス・福間駅前→西鉄バス・神湊波止場(30分)
- 神湊波止場バス停からフェリーの神湊港渡船ターミナルへ
- 神湊港渡船ターミナル→大島港渡船ターミナル
- 大島の波止場から専用の漁船やフェリーに乗船し、沖ノ島へ(90分)
<JR小倉駅から>
- JR小倉駅→JR東郷駅(40分)
- JR東郷駅から西鉄バスに乗り換え
- 西鉄バス・東郷駅前→西鉄バス・神湊波止場(20分)
- 神湊波止場バス停からフェリーの神湊港渡船ターミナルへ
- 神湊港渡船ターミナル→大島港渡船ターミナル
- 大島の波止場から専用の漁船やフェリーに乗船し、沖ノ島へ(90分)
宗像沖ノ島へのクルーズツアーはあるの?
最後に、話題沸騰中の宗像沖ノ島にまつわるクルーズツアーをリサーチしたみたところ、過去に以下のようなクルーズツアーが存在している事が分かりました。
■飛んでクルーズ九州Aコース♪上五島・天草・沖ノ島と軍艦島周遊クルーズ♪(タビックスジャパン)
羽田空港が発着点となる3泊4日のクルーズツアーです。
豪華客船・にっぽん丸に乗船し、トップクラスのシェフが振る舞う食事を楽しみながら、宗像沖ノ島のほか、世界遺産に登録されている軍艦島など、九州地区の名所を巡っていきます。
定員:524名(202室)
料金:136,000円~1,230,000円
申込方法:タビックスジャパンの専用ページから申し込み可能
電話予約(東京WEB支店:03-6280-9030)をする時はツアーコードもあわせてお伝えください
※2016年10月に締め切られたクルーズツアーになりますので、最新の情報はタビックスジャパンのホームページでご確認ください。
■飛んでクルーズ九州Aコース~上五島・天草・沖ノ島と軍艦島周遊~4日間(クルーズプラネット)
発着点は福岡・博多。
こちらもにっぽん丸に乗船する3泊4日のクルーズツアーですが、船中での食事には天草産の車エビが登場するなど、九州ならではの食事を満喫する事ができます。
料金:127,000円~598,000円
申込方法:クルーズプラネットの専用ページから申し込み可能
電話でのお問い合わせは新宿本社(03-6850-8443)から
※2016年10月に締め切られたクルーズツアーになりますので、最新の情報はクルーズプラネットのホームページでご確認ください。
■にっぽん丸 世界遺産軍艦島周遊クルーズと世界遺産候補 神宿る島「宗像・沖ノ島」(まいたび.JP)
横浜港から出発し、にっぽん丸の豪華さを満喫しながら、軍艦島や宗像沖ノ島を巡る3泊4日のクルーズツアーです。
1日目・2日目は船中泊ですが、3日目夜は豪華ホテル・博多エクセルホテル東急に宿泊します。
最少催行人員:10人
料金:125,000円~172,000円
申込方法:まいたび.JPの専用ページから申し込み可能
クレジット決済以外の支払いをご希望の方は電話(03-6265-6966)でお問い合わせください
■神宿る島 宗像・沖ノ島日帰りボート(ブルーアース21小倉)
北九州市にあるスキューバダイビングショップ・ブルーアース21小倉が提供しているスキューバダイビングツターになります。
キャビン付きの大型クルーザーでスキューバダイビングが可能なポイントまで進んでいき、シキシマハナダイやキンギョハナダイといった珍しい魚たちに遭遇することができます。
開催日時:2017年6月24日・25日
料金:(エアーメイト)28,080円(スタンダード)32,400円
申込方法:電話番号(093-981-6000)、FAX番号(093-981-6001)まで
■大漁屋
宗像沖ノ島付近での磯釣りや船釣りをご希望の方は大漁屋が提供している瀬渡し・船釣りツアーをご利用ください。
神湊港から出港し、宗像沖ノ島付近へ向かう、というプラン。
磯釣りではヒラマサや真鯛、イシダイといった魚を釣る事ができるほか、船釣りでは掛かりのウキ釣りや手釣りを楽しむ事ができます。
料金:(宗像沖ノ島瀬渡し)12,000円/1人
(沖ノ島の船釣り)15,000円/乗り合い1人
(大島・勝島のチヌ・クロ釣り)11,000円/乗り合い1人
申込方法:船長の携帯電話(090-8910-2116)まで
2017年7月に世界遺産に登録される事が確実な宗像沖ノ島の基本情報のほか、世界遺産登録に至るまでの詳しい流れ、福岡からのアクセス方法、クルーズツアーの情報など、気になる話題を一気にご紹介しました。
2013年に世界遺産に登録された富士山以降、5年連続で日本から新たな世界遺産が誕生する可能性が極めて高くなっています。
宗像沖ノ島は女性の上陸が禁止され、一般人が足を踏み入れる事ができない神秘の島ですけど、世界遺産に登録された事がきっかけになって、宗像沖ノ島の不思議な部分が少しずつ明るみになるのでは?と思っています。
正式に世界遺産に登録されれば、より注目度が上がっていく事になるでしょうし、知名度が低いうちに宗像沖ノ島に関する情報をしっかりおさえておきましょう。
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