命売ります(BSドラマ)は2018年1月13日からBSジャパンで放送される注目の新作ドラマ!
『金閣寺』や『潮騒』など、数多くの名作を生み出した作家・三島由紀夫さんが手掛けた長編小説が元ネタになっている『命売ります』は、熱狂的なファンの間では「怪作」と呼ばれている作品です。
1968年に単行本化された古い作品なのですが、50年の時が経過した今、小説ファンの間で内容が再評価され、発行部数26万部超えの大ヒットを記録した『命売ります』とはどんな作品なのでしょう?
ここでは、BSドラマ『命売ります』の原作あらすじやネタバレ感想、キャスト、見どころ、視聴方法のほか、最終回結末・主題歌予想をご紹介しながら、作品の魅力に迫っていきますので、どうぞお楽しみに!
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命売ります(ドラマ)原作・あらすじ
ドラマ『命売ります』の原作あらすじをご紹介します。
本作の主人公・山田羽仁男(中村蒼)は、外資系の生命保険会社に就職を果たしただけでなく、自身のキャリアアップのため、大手の広告代理店に転職する、という華麗な経歴の持ち主。
仕事面はもちろん、女性に不自由しないモテ男だった事もあり、プライベート面でも充実した日々を送っていた山田羽仁男でしたが、とある日、強い自殺願望を抱き、自殺を試みます。
でも、自殺に失敗し、死にきれなかった山田羽仁男は、自分の命を売る、というとんでもないビジネスプランを思いつき…。
自分の人生の終点を想像したところから強烈な自殺願望を抱く事になった山田羽仁男が、様々な事情を抱える人々と触れ合う事で、生きる事の意味を再認識していく、というヒューマンドラマです。
原作者・三島由紀夫の作品一覧
ドラマ『命売ります』の原作者・三島由紀夫さんが手掛けた主な作品一覧をご紹介します。
- 酸模―秋彦の幼き思ひ出
- 花ざかりの森
- 仮面の告白
- 潮騒
- 金閣寺
- 鹿鳴館
- 鏡子の家
- 憂国
- サド侯爵夫人
- 午後の曳航
- 春の雪
昭和の文学界の先頭に立ち、幅広いジャンルの作品を世に送り出した三島由紀夫さんは、ノーベル文学賞の候補にも名を連ねた事がある、という人物です。
政治的な主張を自身の作品の織り込むのはもちろん、恋愛がテーマになった個性的な作品も数多く生み出していて、亡くなってから40年以上の時が経った今でも多くのファンを抱えています。
命売ります(ドラマ)ネタバレ・感想
ドラマ『命売ります』のネタバレ感想をご紹介します。
ここでは、原作小説のストーリー序盤のネタバレをしていきますので、気になる方はご注意ください。
外資系生命保険会社広告代理店へと転職した山田羽仁男は、コピーライターとして多忙な日々を送っていました。
とある日、読もうとしていた新聞の中にゴキブリが飛び込んできたところから山田羽仁男の感情が一変し、新聞の活字が全てゴキブリに見えてしまう、という不思議な現象に襲われます。
この時に、自分の将来を悲観してしまった山田羽仁男。
睡眠薬を大量に飲み、自殺する事を思いついたものの、死にきれず、病院のベッドで意識を取り戻します。
これまでの人生で大きな失敗を経験した事がなかった山田羽仁男は、自殺の失敗がきっかけになり、人生観がガラリと変わってしまいます。
働いていた広告代理店を退職し、ローカル新聞の求人欄に「命売ります」という求人広告を出し、自分の命を差し出すビジネスをスタートさせたのでした。
その後、「命売ります」の求人を目にした人物が山田羽仁男の目の前に次々と現れ、奇妙な依頼を持ち込んできます。
自分の命を差し出す事につながる依頼ばかりが舞い込んだものの、どんな依頼を引き受けても死ぬ事ができず、山田羽仁男の気持ちは揺れ動いていくのでした。
以上が原作小説ストーリー序盤のネタバレになります。
社会で成功を収めたはずの山田羽仁男でしたが、ゴキブリの件で気持ちがプッツンと切れてしまい、自らの命を絶つための仕事を続けていく、というショッキングな内容になっています。
順調な人生を送っている人物であっても、ちょっとした出来事がきっかけになり、心の弱い面を見せるようになる、というところをリアルに表現してくれるのでは?と思っています。
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命売ります(ドラマ)見どころ
ドラマ『命売ります』の見どころをチェックしていきましょう。
『命売ります』の最大の見どころは、自分の命を差し出すというビジネスを通じ、命のありがたみを体感していく山田羽仁男がどのような形で心境を変化させていくのか、というところだと思います。
ストーリー序盤の山田羽仁男は、自分が死ぬ事に強い執念を持っているのですが、ストーリーが進むにつれて、心の中から自殺願望が消え去っていき、生きる事への思いを強くしていきます。
仕事やプライベートが充実しているがゆえに、自分の命を軽く扱っていたものの、命の大切さを実感させられる出来事に真正面から向き合う事で、少しずつ生きる事の意味を見出していく山田羽仁男の気持ちの変化にどうぞご注目ください。
命売ります(ドラマ)最終回結末予想
ドラマ『命売ります』の最終回結末を原作小説の内容から予想していきます。
原作小説では、犯罪組織に命を狙われていた山田羽仁男が、時限爆弾で犯罪組織の連中を脅し、逃げ出す事に成功したものの、警察官から不審者扱いされてしまい、警察署から追い出される、という場面がストーリーの結末として描かれていました。
ドラマ版オリジナルの最終回を用意する可能性が考えられますが、BSチャンネルでの放送になりますから、原作小説の結末をそのままドラマ版の最終回に持ってくる可能性が高いのでは?と予想しています。
命売ります(ドラマ)キャスト・出演者
ドラマ『命売ります』のキャスト・出演者をご紹介します。
山田羽仁男 役:中村蒼
大手の広告代理店で働いているコピーライター。
外資系生命保険会社の営業マンとして輝かしい実績を残した後、広告代理店へと転職した。
高学歴・高収入で、女性に不自由しない、という世の男性が憧れるような人物なのだが、自殺願望を抱くようになってから、波乱万丈な人生を送る事になる。
中学3年生の時にジュノン・スーパーボーイ・コンテストのグランプリを獲得する、という史上初の快挙を成し遂げ、華々しい形で芸能界入りを果たした若手俳優・中村蒼さんが山田羽仁男役を演じます。
デビュー当初からイケメン俳優として注目を集めていた中村蒼さんですけど、『花ざかりの君たちへ』や『八重の桜』『無痛〜診える眼〜』といった作品で好演した事により、現在は若手俳優屈指の実力派として知られています。
井上薫 役:前田旺志郎
「命売ります」の求人広告を出した山田羽仁男に対し、「母親に殺されてほしい」という依頼を出した男子高校生。
母親が自殺してから、山田羽仁男と行動を共にするようになる井上薫役を演じるのは、兄弟お笑いコンビ・まえだまえだの弟としても有名な前田旺志郎さんです。
朝ドラ『わろてんか』では、幼い頃のキース役を演じたほか、『民衆の敵』や『ウツボカズラの夢』といった作品に出演するなど、最近は俳優としての活動も目立つようになっています。
宮本 役:田口浩正
山田羽仁男が通い詰めている喫茶店の常連客。
死にたい気持ちと生きたい気持ちの間で苦悩している山田羽仁男に対し、アドバイスになる書籍を渡している世話好きな中年男性・宮本役を演じるのは、『警視庁捜査一課9係』の矢沢英明役でおなじみの個性派俳優・田口浩正さんです。
杏子 役:YOU
山田羽仁男と宮本が通い詰めている喫茶店の女性店主。
様々な修羅場を経験している事もあり、人の心の奥底を見抜く力に長けている。
数少ない山田羽仁男の心の理解者でもある杏子役を演じるのは、様々なジャンルのトーク番組で独特な存在感を放っているYOUさんです。
2017年春に放送されたドラマ『リバース』では、心優しい喫茶店のオーナー・乾恭子役を演じています。
岸宗一郎 役:田中泯
「アウトローな男と不倫している妻と関係を持ってほしい」という依頼を山田羽仁男に出した老齢の実業家。
山田羽仁男の「命売ります」の求人に真っ先に食いついた岸宗一郎役を演じるのは、大河ドラマ『龍馬伝』や朝ドラ『まれ』など、数多くの作品に出演しているベテラン俳優・田中泯さんです。
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命売ります(ドラマ)相関図
ドラマ『命売ります』の相関図は公開されましたら、記載いたします。
命売ります(ドラマ)キャスト・スタッフコメント
ドラマ『命売ります』のキャスト・スタッフコメントをご紹介します。
山田羽仁男 役:中村蒼
多くの人から愛されている三島由紀夫さん作品で、主人公を演じられて光栄です。
独特な三島ワールドが映像化されることでどうなるのか楽しみです。命を売る、命を捨てる覚悟が出来ている男はどんな人生を送るのか。
“死ぬこと”に対して前向きで、それが周りの幸せに繋がるというのは不思議な感覚ですが、どうやってストーリーが進んでいくのか楽しみですし、この作品が僕にとって転機になる予感がします。色々な人を魅了する羽仁男の様に、この作品に多くの人が引き込まれる様に皆で頑張っていきます。
出典:連続ドラマJ 三島由紀夫「命売ります」|BSジャパン
プロデューサー:森田昇
強力な原作を極上のエンターテイメントのドラマにする連続ドラマJ。
三島由紀夫作品ということで文芸作品のようなイメージを持たれる方もいると思いますが、非常に観念的でありまた難しいテーマを扱いつつも、極上のエンターテイメント作品であります。昨今のテレビドラマが手を出しにくい内容をストーリーとして面白く見せることは、この連続ドラマJ枠の特徴であると思います。そこで今回「命を売り買いする」というショッキングな内容ですが、生と死について臆せず向き合い考えながらストーリーを楽しんでいただければと考えています。
また主人公・中村蒼さんのセクシーな魅力とともに毎回登場する強力なゲストにも注目ください。
出典:連続ドラマJ 三島由紀夫「命売ります」|BSジャパン
命売ります(ドラマ)ネット上の反応
ドラマ『命売ります』に対するネット上の反応をまとめます。
中村蒼が三島由紀夫の怪作『命売ります』で主演を務める!「この作品が僕にとって転機になる予感がします」 #ネタりか
難しい作品で主演ですか…
やりきれれば、確かに転機になるでしょうね。#三島由紀夫#命売ります#中村蒼 https://t.co/2CiukoeAWH— phoenix-0513 (@0513Phoenix) 2017年11月18日
ええっΣ(∵ノ)ノ!!命売ります、ドラマ化??原作、大好きだから楽しみー(((o(*゚▽゚*)o)))
— いく (@iku19_0o) 2017年11月20日
え!命売ります のドラマ化!
見てみよう!— みかん (@mikan_tsu) 2017年11月22日
三島由紀夫さんの代表作の1つである『命売ります』が実写ドラマ化される、という事もあり、原作の世界観を知る方々がTwitter上で様々な意見を発信しています。
人気が根強い原作小説が実写ドラマ化される場合は批判的な意見がたくさん出てしまうのですが、『命売ります』に限っては好意的な意見が大半を占めていますので、実写ドラマ化を歓迎している原作ファンが多くなっているようです。
命売ります(ドラマ)視聴方法
ドラマ『命売ります』を放送するBSジャパンの視聴方法をご紹介します。
BSジャパンをはじめとするBS放送を視聴するためには、BS専用のパラボラアンテナとデジタルチューナー(テレビにチューナーが内蔵されている場合はパラボラアンテナのみでOK)を用意する必要があります。
ネットショップでは、パラボラアンテナは5,000~10,000円、デジタルチューナーは20,000円前後で販売されています。
また、マンション等の集合住宅にお住いの皆さんは、共同アンテナからBS放送を受信できる場合がありますので、管理会社等にお問い合わせください。
命売ります(ドラマ)の主題歌・OP/EDは?
ドラマ『命売ります』の主題歌・OP/ED情報はまだ公表されていません。
でも、『命売ります』はシリアス色の濃い作品になりますので、アップテンポな楽曲ではなく、哀愁漂うようなしっとりとした楽曲を主題歌とするのではないでしょうか。
気になるのはどのアーティストが主題歌を担当するのか、というところですけど、メッセージ性の強い歌詞と力強いボーカルが特徴的なエレファントカシマシが主題歌を手掛ける事になるのでは?と予想しています。
詳しい情報が分かり次第、追記いたしますので、今しばらくお待ちください。
命売ります(BSドラマ)基本情報
命売ります
2018年1月13日(土)スタート
BSジャパン 毎週土曜日 午後9時~午後9時54分
原作 :三島由紀夫『命売ります(ちくま文庫・刊)』
脚本 :小山正太(ドラマ『不機嫌な果実』『すべてがFになる』)
大林利江子(ドラマ『こえ恋』『グッドモーニング・コール』)
監督 :金澤友也(ドラマ『ブシメシ!』『水族館ガール』)
プロデューサー:森田昇(ドラマ『プリズンホテル』『ワカコ酒』)
主題歌:未定
2013年に『人生ごっこ』という作品でフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞している小山正太さんと、2010年にTBS連ドラシナリオ大賞・グランプリを獲得している大林利江子さんが『命売ります』の脚本を担当します。
小山正太さんが作り上げる作品は、ストーリーのテンポの良さが特徴的になっていますので、『命売ります』でも程よいテンポでストーリーを展開してくれるのでは?と期待しています。
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