錦織圭選手と何度も熱い戦いを繰り広げているテニスのノバク・ジョコビッチ選手はグルテンアレルギー患者として知られています。

朝食にベーグルを食べると、頭が重くなって、まともなプレーができなかったノバク・ジョコビッチ選手。

検査の結果、グルテンアレルギーである事が判明し、食生活を変更したのち、グルテンアレルギーの症状が改善した事を公表しています。

ここでは、グルテンアレルギーの原因や症状のほか、ノバク・ジョコビッチ選手が実践したグルテンフリーの食事の例もご紹介します。

 

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グルテンとは

グルテン（gluten）は、大麦や小麦、ライ麦などに入っている成分です。

小麦粉をこねていると、徐々に粘り気が出てきますよね。
この粘り気を作り出しているのがグルテンなのです。

パンや麺類（パスタ、うどんなど）で味わえるもちもちとした食感はグルテンから生み出されています。

 

グルテンアレルギーとは

パンなどのもちもち感を更に引き出すため、小麦は人の手によって品種改良され、グルテンの量がどんどん増えていきました。

しかし、小麦の品種改良はもちもち感を引き出すだけではなく、人にとって害になるアレルギーも生み出してしまいました。

小麦の品種改良が進められた事で生み出されたアレルギーの事をグルテンアレルギー、といいます。

グルテンアレルギーの原因

グルテンの中に、たんぱく質の一種であるグリアジンが含まれている事がグルテンアレルギーの原因となっています。

グリアジンは、食欲をアップされる効果がある一方、アレルギーの原因になる抗原性の物質が含まれています。

グルテンを口に含むたびに、グリアジンに対抗する抗体を体が作り出す事でグルテンアレルギーが発生します。

グルテンアレルギーの症状

グルテンアレルギーの代表的な症状は、肌荒れと湿疹（しっしん）です。
主に、顔や二の腕、背中に赤いブツブツが発生します。

ヒザや腰などの関節に痛みが走るほか、めまいや下痢、便秘といった症状が現れるケースもあります。

また、疲れが抜けにくくなったり、仕事に集中できなくなったり、と精神面への影響が現れる事もグルテンアレルギーの症状の特徴といわれています。

ひどくなると、テンションが上がらず、常に気落ちした状況になり、鬱病（うつびょう）と同じような症状が出る事もあります。

 

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ジョコビッチもやったグルテン過敏症検査とは

ノバク・ジョコビッチ選手もやったグルテン過敏症検査をご紹介しましょう。

グルテン過敏症を発症しているのかどうかは、血液検査で判明します。

・アレルギーの血液検査を行っている病院
・自主的に血液検査のキットを取り寄せる

以上の方法でグルテン過敏症の血液検査を行う事ができます。

グルテン過敏症の血液検査は保険が適用されませんので、検査費用は約3万円、と高めの値段になっています。

 

ジョコビッチも実践！グルテンフリーな食事とは

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テニスの絶対王者であるノバク・ジョコビッチ選手も実践していたグルテンフリー（gluten free）な食事とはいったいどんなものなのでしょう？

朝食、昼食、夕食に分けて、グルテンフリーな食事の例を挙げていきます。

■朝食

グルテンフリーな食事の代表格といえるのが、お米。
朝からご飯を食べておけば、グルテンアレルギーの症状を和らげる事ができるのですが、「どうしてもパンが食べたい！」という方もいらっしゃるかと思います。

そんな皆さんへおすすめしたいのが、米粉や大豆粉、玄米粉を使ったパンです。

米粉、大豆粉、玄米粉にはグルテンは含まれていないのですが、グルテンの特徴である、もちもちとした食感を味わう事ができる、万能なグルテンフリー食品なのです。

■昼食

ベトナムの麺料理・フォーもグルテンフリー食品の1つです。

うどんやパスタなど、一般的な麺料理は小麦粉が含まれていますけど、フォーは米粉で作られる麺料理ですから、グルテンアレルギーの方でも安心して食べる事ができます。

■夕食

気温がグングン下がる季節になると、恋しいのがシチューですよね。
シチューも少し手間をかける事でグルテンフリーな食事にする事ができます。

シチューの素を作る時の工程で小麦粉を使用する場面がありますが、小麦粉の代わりに米粉を使用すると、グルテンアレルギーにやさしいシチューに仕上がります。

市販されているシチューの素は小麦粉が使用されていますので、グルテンフリーなシチューを作る時は、市販のシチューの素は使わないようにしてください。

■ポイントは、小麦粉を使わない事

ここでご紹介したグルテンフリーな食事は、一切小麦粉を使用していません。
米粉が小麦粉の代わりをする事で、料理を成立させています。

グルテンアレルギーにかかってしまうと、パンや麺料理が食べられないのでは？という声もちらほら出ているようですが、小麦粉の代わりに米粉を使っている料理であれば問題ありません。

 

グルテンアレルギーの原因や症状、検査方法、グルテンフリーな食事の例などの情報をご紹介しました。

グルテンアレルギーは、これまで日本ではあまり見られなかった症状だったのですが、食文化の欧米化に伴い、小麦粉を使った料理が次々に日本へ入ってきて、グルテンアレルギーにかかってしまう方が多くなっています。

パンや麺料理など、小麦粉を使っている料理を食べた後に、何かしらの不調を感じている方は、今一度自身の食生活を見つめ直してみてみるのはいかがでしょうか。

 

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