前回３話はスタッフたちに企画対決をやらせた宇海直哉（岩田剛典）。
桜井佐那（戸田恵梨香）はその体験から、「ホテルスタッフはお客様のために、いつも何ができるか考えなくてはならない」と言う、とても基本的で、それでいてとても大切な事に気づきます。
今回の４話では、まだまだ崖っぷちなホテル『グランデ・インヴルサ』の古くからの事務スタッフ丹沢昭人（鈴木浩介）が、「ここはもうすぐ潰れるから辞める」と言い出します。続く崖っぷちのピンチに佐那と宇海はどう対処するのでしょう。
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ドラマ『崖っぷちホテル』第4話あらすじとネタバレ
スーシェフの江口竜二（中村倫也）と総料理長の鳳来ハル（浜辺美波）が丹沢に、ホテルの庭にテラス席を作って欲しいと希望を出していた。
庭の端には貧相な飼育小屋があるだけなので、それをどけてデッキを敷いてほしいらしい。
丹沢は何か一瞬考えた顔をして、別にいいと答える。
佐那は事務会計である丹沢が、インヴルサの近くに出来るビジネスホテルに、転職しようとしている事を宇海に報告した。
古くからの事務スタッフである丹沢の辞職申し出に、佐那はショックを隠し切れないが、宇海は「じゃあ対策会議でも」と、あくまで軽く対応する。
丹沢が辞めることを知った宿泊部主任・時貞正雄（渡辺いっけい）は、ともに資金横領した仲なのに裏切るのかと丹沢を責める。
しかし、横領をしたのは前の支配人とそのキックバックを貰っていた時貞と銀行の融資担当だけであって、自分は時貞の小ずるい顔を面白がっていただけだと丹沢は涼しく答えた。
清掃員の阿部長吉（宮川大輔）から丹沢の話を聞いた同じ清掃員の吉村尚美(西尾まり)は神妙な顔をする。
他のスタッフにも次々丹沢の話が広がっていた。
佐那は丹沢が学生時代から佐那の父親とここで働いてくれていたため、彼が辞める事が信じられないようだ。
佐那の悲しみを耳にしながら、宇海はあっさりした顔で「面接しましょう」という。
スタッフを集めた対策会議で、尚美とフロントマンの大田原大志(くっきー)もここを辞めて、丹沢と同じビジネスホテルに行く話が飛び出す。
宇海は「では採用面接を３パート必要ですね」と引き留める事もなく、新人発掘大作戦へと話を進めた。
丹沢達の辞職とその穴埋めの新人探しで、慌ただしくなってしまったインヴルサに、何か自分たちもできる事はないかと、ハルは江口に相談する。
江口は「昨日ホテルの池で偶然拾った」と言う箱をハルに見せた。
中身は、かつてインヴルサで幸運の食材と言われたものが入っているという。
佐那は宇海の去る者追わずの姿勢に納得できず、どうにか残ってもらう方法に頭を悩ませていた。
丹沢に何か具体的な不満があるのか聞いても答えがもらえない。
ついに新人採用面接日となった。
どれもいい人材には出会えず、面接員を頼まれたスタッフは辟易する。
そんな中、面接する最後のグループの中にいた初老の男性は、宇海が連れてきた男・小山内幸夫（長谷川初範）だった。
厨房では江口が休憩時間の度に競艇に夢中だった。
これはホテルのためだと言う江口。
面接では、人に尽くす仕事をしたいと言う小山内に、スタッフみんなが心を動かされ、仮採用となった。
しかしやはり丹沢達を引き留めたいという佐那に、宇海は情で引き留めてもほころびが生まれると言う。
けれど佐那が意思を持って、やりたい事をやるなら止めないとも宇海は告げ、佐那もわかりましたと答えるのだった。
長吉は尚美に今まで一緒に働いた礼を彼女に述べた。
宇海は新しい道を選んだ三人への祝いのパーティの準備をし、佐那は昔のアルバムを眺める。
厨房では江口が、幸運の食材を使って競艇で大金を手に入れようとしていた。
その金をホテルに寄付して、みんなもその金につられて辞めないだろうという魂胆らしい。
ハルは競艇に百万も賭けた江口に呆れていた。
丹沢は小山内にホテルの案内をしながら、二人で色々と話しをした。
小山内の人に尽くすと言う言葉に、初心を思い出させてもらったと言う丹沢。
小山内は、深夜にホテルの外を歩いていたのを見かけたことを話し、
「もしかしてこのホテルに未練があるんじゃないのか？」と丹沢に問いかける。
丹沢は未練を否定しつつ、歩いていたのはすっぽんを探していたのだと言った。
丹沢はこのホテルで働きだした時、フレンチの食材に使われていたすっぽんの世話を、支配人から任されていた。
いつしか、ホテルにとって幸運をもたらす食材となったすっぽんを世話する丹沢は、すっぽんに愛着すら持っていた。
時代の流れで、食材として使われなくなったすっぽんだが、支配人は世話をする丹沢に礼をいい、一匹だけはずっと幸運の食材として残していたと言う。
しかしそのすっぽんが数日前飼育小屋から居なくなってしまっても、今のスタッフは誰１人として気に掛けない。
すっぽんの存在を忘れているインヴルサは終わったのだと、丹沢は見切りをつけたと言う。
しかしそんな丹沢に小山内は、「それは勘違いですよ」と言った。
今は厨房で大事に扱われていると、小山内に知らされた丹沢は、厨房に駆け付ける。
しかし、競艇で百万スッてしまった江口の敵討ちとばかりに、ハルがすっぽんを料理しようとしていたところだった。
すっぽんの名前「すぽ太郎」を叫びながらなんとか助ける丹沢。
大切には扱われていなかった真実にショックを受けて、丹沢はすぽ太郎を抱えて飛び出す。
尚美は自分がなぜ出ていくのか、長吉がそれを理解しているのかと問う。
見当もつかない長吉に、尚美は泣きながら、前回企画でベッドメイク経験をした女性に、熱心に対応し、ほめちぎっていた長吉が許せなかったと答える。
いつも一緒にいる自分が大切にされないのが嫌だったと言う尚美に、自分のパートナーは尚美しか思いつかないと長吉は答えてやる。
丹沢は二人のその様子を見て、尚美がインヴルサを辞めないと理解した。
大田原もまた、ベルマンのピエール田中（チャド・マーレン）に別れを惜しまれて、インヴルサを辞める事を思いとどまる。
こうして丹沢一人インヴルサを去ろうとしていた。
しかし、そこに佐那が現れ「すぽ太郎さんみつかったんですね」と声をかける。
そして涙をこらえながら、「丹沢は失う事の出来ないかけがえのないスタッフだ」と伝えた。
お別れ会の会場である事務所にみんなが現れた。
そんな中、丹沢に残ってほしいと頭を下げる佐那。
しかし、もうビジネスホテルとの手続きが済んでいると言い、丹沢は実はみんなに引き留めてほしかったのに、誰も引き留めず尚美や大田原まで乗って来て、引くに引けなくなってしまったのだと絶叫する。
その時、丹沢の抱えていたすっぽんが、宇海がお別れ会に用意していたと思われる薬玉のひもを引っ張り、玉が割られた。
そこには「おかえりなさい」の字幕が現れる。
遅れて宇海が現れ、丹沢をスカウトしたビジネスホテルの建設計画が無くなった事を知らせた。
なのでみんな辞めることはない、ここに残ってほしいと言う宇海。
そして小山内が実はビジネスホテル側の人間で、宇海からインヴルサのことを知ってほしいと言われて、スタッフには内密に、面接を受けたと言う。
商業施設のデベロッパーでもある小山内は、インヴルサの経営などを確認して、ここは何か一つあれば化ける事が出来ると評価し、ビジネスホテルの建設を見送ったのだ。
その小山内を説得した人間は宇海だけではなかった。
彼の娘、以前長吉にベッドメイクを教わった小山内裕子（川栄李奈）だった。
ベッドメイクが忘れられず、このホテルを潰すなら、親子の縁を切るとまで言った裕子をインヴルサに雇う事と相成った。
こうしてインヴルサは誰も辞めることなく、裕子という新しいメンバーが加わったのだった。
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ドラマ『崖っぷちホテル』第4話の感想
尚美さんと長吉がまさかのラブな展開に、今後裕子ちゃんが加わるのか気になりますね。
あとピエールくんと怖い顔する大田原君の愛情のような友情も好きです。
宇海のわかりずらいホテルの再建方法に、佐那は相変わらず振り回されていますが、スタッフを思い、お客様に対して誠実な佐那の一生懸命さは、宇海には真似の出来ないホテルマンとしての魅力だと思うんです。
これからも負けずに頑張って喰いついて、支配人して欲しいなぁと応援しています。
まとめ
今回４話は丹沢を初めとする三人の辞職問題でしたが、誰も辞めることなく一件落着となりましたね。
５話は枝川梢（りょう）がメインでブライダル企画が動くようです。４話の終わりに宇海にバリストンホテルから電話もあり、どうなってしまうのでしょうか。
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